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運命の人になって【1.ありえないこと】-7

「おやすみなさい」
そうして、歯を磨くと俺は、未だに一階でテレビを見ている妹の彩香を横目に、二階の俺の部屋へと向かった。

(ふう……)
部屋に入ると再び一人だけの空間となる。俺の部屋には両親も妹もノック無しでは入ってこない。
(ついさっき快感を味わったばかりなのに……)
男であれば、一度放出してしまえば、その日のうちは二回戦という心持には中々なりづらいところがある。しかし、今のこの股間。さっきあんな風に絶頂に達したのに、こうして部屋で一人になるとまた、一気にウズきが強まってくる。男ではあり得ない快感の新鮮さに、男としての性欲によりウズいてきているのか、それとも、女としての性欲によりウズいているかはわからない。

 ともかくも、そんな感覚に促されるように、ベッドの上に仰向けに横たわると、スウェットの裾からボクサーパンツの中へと手を潜らせた。
(やっぱ、無いんだよね)
改めて茂みの付近まで手を潜らせ、今日何度目か、そこに突出物がないことを確認すると、そこからすこし少し先の方にある、ウズいているところに指を触れさせた。

「あん……」
人差し指でそこに振れた瞬間、また身体中にその刺激が伝播するとともに、喘ぎ声が出て、腰からお尻、太ももまでがビクンとなってしまう。

 こうして仰向けになりながら、そこをまさぐっていると、昼間やっていたときと同様に気持ちよさがどんどん高まってくるが、それとともに
(もし、藤沢に抱かれたら……)
という事を考え始めてしまったのである。そのことは、昼間から何かの折に考えてはいたのだが、こんなことをしているときに、そんなことに考えが及ぶと、一気にそのことで頭の中はいっぱいになっていく。

(抱かれたら、ここにアレが入ってくるのか……?)
そう思いながら、ボクサーパンツに潜らせた手の指を、男のアレが入ってくるその部分の中に入れてみた。すでにその中は、いつ太い肉棒が入ってきても大丈夫なぐらい、グチョグチョに緩んできている。

 そこに指を出し入れし始めた。すると、そこから「クチュッ、クチュッ」と音が鳴り始めたのだ。AVでしか聞いたことのないこのいやらしい音。その音を俺は、AVではなく、そして他の女の子のものでもなく、自分自身の身体から出している。

(俺、藤沢に抱かれたいっていうのか?)
どんどんそっちの方に考えが行ってしまうと、
(ありえないだろ……?)
と頭では否定しつつも、指の動きは激しくなる。穴の中をまさぐっていくとともに、その上の部分も攻めていく。太ももが突っ張り、腰は上下に激しく動く。

 奴の顔を思い浮かべながら、
(この中をグチャグチャにかき回されたい)
などと感じてしまう。ボクサーパンツの中に手を潜らせたまま、指で膣壁を荒っぽくこする。そしてこの中で太いモノが暴れていることを想像しながら、
「あああああああ」
と、最後は夕方よりもさらに大きな声で喘ぎながら、絶頂に達してしまった。

(ありえないだろ……? 俺、明日からどんな顔をして藤沢に会ったらいいんだよ……)
ついさっき、オナニーをする前は、男としての性的好奇心から、快感を得ようとしていたはず。しかし、絶頂に達していた時に想像していたのは、藤沢敏明に抱かれ、割れ目の中に敏明のアレが挿入されて、それにより、中がグチャグチャにされてしまうということ。そんなことをイメージしながら絶頂に達していたのだ。快感の余韻もまだある中、俺は仰向けになり、ボクサーパンツに手を潜らせ、アソコに手を触れたまま、自分がそんなことを想像していたことに不安に感じていた。

 そんな風な思考に及んでしまっているのは、今触れているここから、猛烈な勢いで女性ホルモンが放出されていて、それに蝕まれて、俺の頭の中が急激に女になってきているから、というのだろうか?

 もしそうであれば、もしかしたらじきに胸も女のように膨らんでいくのかもしれない。そして、声も女っぽく、かわいらしくなってしまうのかもしれないのだ。
(いずれにしても、いつまでもこんな状態だったら、いずれは、女になっているっていうことがバレてしまうかも……。その時は、俺は女として生きていくことも考えなきゃいけないんだろうな……)

 俺は、ありえないほどに、自分のこの状況を受け止めようとするような心持にもなってきていた。
(どうせ女として生きていくんだったら、もっと女っぽくなったら? かわいくなったら?)
そんな風に沸き上がるありえない考えに、
「いや、そんなことあるはずないだろ? それに俺は男なんだから」
と、俺は声を出して、それを否定した。しかし、一旦そんなことを考え始めると、
(女子の制服を着たり、髪を伸ばしたり、お化粧をしたり、可愛らしい服を着たり……)
とどんどん変な方向に考えてしまう。

 そして、
(もし、俺が女として藤沢と一緒にいたら、あいつは俺のことを女としてみてくれるのかな)
などと、さらに女として前向きの方向に考えが及んでしまいながらも、俺はいつしか眠りに入っていたのだった。
【2-1】につづく

テーマ:TSF - ジャンル:アダルト

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